契約は慎重に!業務委託契約書の作り方を知ろう

業務委託契約相談所

損をしない契約書の作り方

損をしない契約書の作り方

仕事を請け負う際に業務委託契約書を作成しない場合もあります。お互いある程度の信頼関係が出来てくると契約書の作成を省略して仕事を進める場合があるからです。しかし契約書の契約の手間を惜しんだために自分に不都合な事が起こる場合があります。またトラブルが起きた時に契約書がないと双方が大変な負担を強いられるケースもあります。このようなことにならないためにも、自分が損をしないような業務委託契約書の作り方を覚えておきましょう。

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仕様から契約期間の確認まで

まず当然ですが発注者と受注者の双方で話し合いの場を持ち契約内容を詰めましょう。「委託契約」か「請負契約」かを確認したら次に話し合うのは「仕様の確認」です。双方が思い描いている仕様が食い違っているとトラブルが起きやすくなりますので慎重に事前に仕様を決めておきましょう。
次に「納期の確認」をきちんとしておきましょう。だいたいこのくらいで、という場合でも納期の期日を明確にして契約書に明記するように話し合っておきましょう。
そして「報酬の確認」です。仕事に対しての対価がいくらなのかはきちんと話し合いましょう。安すぎると感じた場合は交渉をすることが大切です。「きちんとしたものを作るためにはもう少し金額を上げてほしい」と相手にも利益になる理由を添えるのがコツです。
「契約期間」を決めることも大切です。仕事によっては長期間にわたり継続するものもあり、途中で契約を更新する場合もあるでしょう。まずは3か月働いた後、契約更新をするかどうかを決める権利を双方に認めるなど先のことも見て話し合いましょう。

受注者の報告義務から経費まで

また「受注者の報告義務」についても確認しておきましょう。「請負契約」の場合は基本的には仕事途中での報告義務はありませんが、「何か月に一度」くらいは相手の希望に寄り添って決めてもいいかもしれません。「委託契約」の場合はなるべく回数を少なくするように話し合いで持っていきましょう。「仕様変更のあるなし」についても話し合っておく必要があります。
契約後に発注者側の都合で仕様変更をお願いされた場合にどうするかを決めておきます。一度そこで仕事を解約する、違約金をプラスしてもらうなど労働時間が増えることに対する対価を発注者に支払ってもらえるようにしておくと安心です。
「納品したものに不備があった場合」については慎重に話し合いましょう。高額な違約金を設定された場合は仕事の受注そのものを見直したほうがよいと思います。また制作にかかる費用はどちらもちなのか、材料費や交通費など細かく決めておくと後で問題が出にくいと思います。

「応用自在!契約書作成のテクニック」で勉強する

もっと詳しく契約書作成について知りたいという方におすすめの参考書が「応用自在!契約書作成のテクニック」です。みらい総合法律事務所の編著です。

契約書の基礎知識や契約書作成のポイントやトラブル防止に役立つ規定などの「契約書の基本事項」と業務委託に関する「契約書の作り方」が詳しく書かれています。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784539723821
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業務委託以外の契約についても書かれていますので参考にしてください。また文例や書き換えパターン例がたくさん掲載されていますので、契約書作成の前に一読しておくことをお勧めします。