当然ながら優良案件には人気が集まるため、競争率が高くなります。数多くのフリーランスの中から自分を選んでもらうには、「この人は使える」とクライアントに思ってもらえるような、高いスキルを持っておく必要があるでしょう。また、「これは無理」「あれもできない」では、仕事の幅も狭まってしまいます。そのため、スキルを磨き、自身の市場価値を高める必要があります。優良案件を発注してくれるクライアントと請負仕事の業務委託契約を結ぶためにも、積極的にスキルアップに励みましょう。
フリーランスとしての市場価値を高めるには、どういったスキルを磨くべきでしょうか。ここでは、技術力以外で必要なスキルについて触れたいと思います。
まず必要なのは、コミュニケーションスキルです。フリーランスは、いわば「アウェイ」な現場に入ることになります。現場のメンバーと円滑なコミュニケーション取れないとクライアントに判断されてしまうと、案件獲得にはつながらないでしょう。また、いくら高いスキルを有していても、それを伝えるコミュニケーション力がなければ、クライアントに自身をアピールすることはできません。営業力や交渉力にもつながるため、コミュニケーション力は非常に重要です。
また、自己管理能力も磨くべきでしょう。フリーランスになると、自分のことは基本的にすべて自分で管理する必要があります。仕事のペース配分を間違えて期日内に納品できなかった場合、「間に合いませんでした」は通用しません。何よりフリーランスとしての信用を失ってしまう恐れもあるでしょう。また、自分をある程度律し、働き方を管理しておかなければ、仕事とプライベートの境が曖昧になってしまう可能性もあります。そうすると集中力や意欲の低下を招きかねないので、自己管理が欠かせません。
ここでは、技術力を上げるための方法をいくつか紹介します。
独学で勉強したくても、何から初めていいのかわからないという人は多いでしょう。そんな人におすすめなのが、ネット上で無料で利用できるプログラミング学習サイトです。「ドットインストール」や「Progate」といったさまざまな学習サイトがあるので、自身が学びたい言語に合ったサービスを利用しましょう。
自主学習に不安がある人は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。プログラミングスクールであれば、わからない部分を専門家に教えてもらうことができます。最近はオンライン型のスクールも増えているので、自分の都合のいい時間に勉強することも可能です。
また、セミナーや勉強会に参加するという手もあります。セミナーや勉強会に参加すると、スキルアップはもちろん、他の参加者と親睦を深めたり、情報交換したりするチャンスもあります。こうした場所で人脈を広げておけば、新たな案件獲得につながる可能性もあるため、参加しておいて損はないでしょう。
案件を獲得できない日々が続くと、とにかく仕事が欲しくて目先の仕事に飛びついてしまいがちです。しかし、自身のスキルを活かせない仕事や、単価の低い簡単な仕事を数多くこなしたところで、得るものは多くありません。また、次の仕事にもなかなかつながらないでしょう。
案件を探す際は、できるだけスキルアップにつながるような案件を獲得しましょう。実践は、スキルアップへの一番の近道です。自身のスキルを存分に活かし、さらにスキルを向上できるような案件をこなしていけば、クライアントから認められ、優良案件を回してもらえる可能性が高まります。
こうして自身の市場価値を高めていけば、優良案件を獲得できるだけでなく、収入アップにもつながるでしょう。